不動産投資信託のメリット
不動産投資信託は、投資家、企業の両方に特徴のある金融商品になります。その特徴のもたらす不動産投信のメリットには、下のようなものがあります。
高利回りの分配金
分配金の原資は、不動産投資法人の保有している不動産の賃貸料になります。定期的な収入が入るため、収益も一般の企業に比べ、比較的安定しています。また、収益を事業運営の資金にあてて運用する株式会社とは異なり、不動産投資法人は収益から必要経費を差し引いて、配当可能利益の90％超を投資家へ分配することによって法人税が免除される仕組みになっているのです。そのような仕組みから、分配金は株式投資の配当に比べて、高い利回りが期待する事が出来ます。
安定した値動き
株式投資の場合は、景気に株価の値動きは大きく左右されてしまいます。日によって大きく変動する場合もあります。影響を及ぼすニュースが流れると、株価も高騰または暴落という可能性もでてきます。不動産投資信託の場合では、収益は不動産から得られる賃貸料でもあり、急激な不動産賃料の増減はほとんどなく、複数の不動産に分散することで安定的な収益得る事が出来ます。値動きリスクは株式投資に比べて小さいものです。
インフレに強い金融商品
物価水準が上がれば、土地価格はそれに応じて上昇する傾向があります。同様に、不動産投資信託の収益基盤となる不動産賃料も、インフレ時の物価水準により上昇が見込む事が出来ます。急激な金利上昇などにはもろさが残るのですが、相対的に見て、不動産投資信託はインフレに強い金融商品だといえます。
不動産投資信託には大まかにして以上のようなメリットが考えられます。もちろんリスクもあります。投資家は将来起こりうるリスク要因を考えて冷静に判断・理解することが大変重要なのです。
次のページでは不動産投資信託のリスクについて紹介しています。
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2022/8/17 更新